軒先で涼しげに揺れる風鈴、どこかなつかしい蚊やり火のけむり。
日本には夏の暑さと上手につき合う暮らしの知恵が息づいています。
気温も上がり、体感としては夏ですね。
夏だけの風情やしつらいを楽しめる道具を暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか?
〇風鈴(3,300円~5,940円)
風鈴というとガラス製のものをイメージされる方も多いと思います。
もちろん、ガラス風鈴も澄んだ音が素敵なのですが、鋳物や銅器を胴体に用いると、また異なる趣で楽しめます。
基本の「江戸風鈴」をはじめ、小田原鋳物や高岡銅器、南部鉄といった数種類の風鈴が現在発売中です。
鋳物は高く澄んだ音、銅器は「おりん」が利用された凛としたやさしい響き、
南部鉄は縁起モチーフとして知られるツバメの姿が印象的です。
音色もまったく異なります。
音を存分に楽しみたい場合は室内使いがおすすめです。
カーテンレールに吊るしたり、風鈴スタンドを使って卓上風鈴にしたりして、エアコンや扇風機の風が当たる場所に飾れば、弱い風でも風鈴の音色を楽しめます。
ちりんとしたちいさな音がそっと涼やかさを運んでくれます。
ほかにもドアベルにしたり、
透明なガラス製の風鈴は光を反射するため、サンキャッチャーにされることもあるようです。
楽しみ方も様々です。まさにこの時期だけの特別な体験ですね。
〇信楽焼の蚊やり器(4,620円~5,720円)
夏の風物詩・蚊取り線香を焚く、蚊やり器。
「蚊取り」ではなく「蚊やり」とは、蚊取り線香がうまれるより昔に、虫が嫌う植物に火をくべて、その煙で蚊を追い払っていたことに由来する名前です。
その火を「蚊やり火」と呼んだことから、蚊取り線香を入れるようになった今も「蚊やり器」と呼ばれます。
こだわったのは、必要な道具がすっぽり収まるサイズ感と、出しておきたくなる佇まい。
蚊取り線香とマッチがそのまま収納できるので、ベランダや縁側など、どこにでも手間なく持ち運べます。
シンプルなデザインは現代の暮らしでも使い良く、様々なインテリアのご家庭でご利用いただけます。
線香はほのかに香り漂う小巻タイプ(1,430円)。
赤は朝顔、緑は西瓜、黄は柑橘系、青は海風と、色により香りが異なっていて、柔らかく優しい香りで虫を遠ざけます。
一巻は約2時間。使い切りに便利です。
蒸し暑い夏には毎年辟易してしまいますが、
草花の香りが強くなったり、入道雲が見えたり、夜の明るさにワクワクしたりと、楽しみなことも多いですよね。
暑さと上手につきあって、夏を健やかに過ごしましょう。
次回は新作の和紙を使った商品のご紹介です。
お楽しみに!